うさぎの歯は前歯も奥歯も一生伸び続ける「常生歯(じょうせいし)」と呼ばれる構造です。伸び方のバランスが崩れると、食事や生活に影響が出ることがあります。ここでは、家庭で意識しておきたい歯のケアについてまとめました。
うさぎの歯の基本
うさぎには上下の切歯(前歯)と、左右の臼歯(奥歯)があります。通常は、牧草をすり潰す横方向の動きと、うさぎ自身の噛み合わせによって、自然に摩耗していきます。この摩耗と成長のバランスが崩れた状態が、一般的に「不正咬合」と呼ばれています。
気づきたいサイン
- 食欲があるのに、食べる量が減った
- 牧草は残すのに、やわらかいペレットだけ食べる
- よだれで口まわりや前足が湿っている
- 体重がじわじわ減っている
- 目ヤニ・涙が増えた
- 口元を前足でしきりに気にしている
奥歯のトラブルは、外から見ても気づきにくい場合があります。気になるサインがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。
日々できるケア
- 牧草中心の食事: チモシーのような繊維の多い牧草を中心にする
- かじり木を置く: ひのき・りんごの木など安全な素材を用意
- 前歯のチェック: 週に一度、短時間でよいので前歯の長さと色を見る
- 体重の記録: 変化の早期発見に役立つ
動物病院での定期チェック
外からは見えない奥歯の状態は、動物病院で器具を使った観察が必要になります。1 年に 1 回程度、健康診断で歯の状態も見てもらう習慣をつけておくと安心材料になります。
うさぎは痛みや不調を表に出しにくい動物です。「なんとなくいつもと違う」感覚は、飼い主さんだからこそ気づけるサイン。迷うときは獣医師の意見を聞くのが確実です。