うさぎの食事の中心は、ペレットでも野菜でもなく牧草です。体重の大部分を占める消化器官を動かし続けるために、繊維質の豊富な牧草を常に食べられる環境を整えることが重要とされています。
牧草が必要な理由
野生のうさぎは一日中草を食べ続けることで歯を摩耗させ、消化器官を動かしています。研究では、野生うさぎと比較してペットうさぎの歯科疾患率が高いことが報告されており、その背景に牧草摂取量の不足があると考えられています。
牧草の主な役割は2つです。
- 歯の摩耗: うさぎの歯は一生伸び続けます。硬い繊維質の牧草を咀嚼することで適度に摩耗します
- 消化管の運動: 繊維質が腸の蠕動運動を促し、うっ滞(消化管の動き低下)を防ぎます
チモシーとオーツヘイの違い
日本で最も一般的なのはチモシー(イネ科)です。1番刈り・2番刈り・3番刈りがあり、一般的に1番刈りが繊維質が最も豊富とされます。
- 1番刈り: 硬めで繊維質が豊富。歯の摩耗に最適
- 2番刈り: 柔らかめで食べやすい。好き嫌いのある子に向く場合も
- 3番刈り: 最も柔らかく葉が多い
オーツヘイ(燕麦)は香りが強く好む子が多いですが、糖質が高めなため補助的に使うことが多いです。
ロング形態で与えることのメリット
牧草の形態(長いまま vs 細かく砕いたもの)が腸内細菌叢に影響するという研究報告があります。できるだけカットされていないロング形態の牧草を与えることが一般的に推奨されています。
与え方のポイント
- 常に食べられるよう、牧草入れを常時満たしておく
- 1日に食べた量を大まかに確認し、急激に減った場合は体調のサインとして注意する
- 水分を含んだ古い牧草は取り除き、清潔に保つ
> 注意: このコンテンツは一般的な情報をまとめたものであり、獣医師の監修を受けていません。個体の状態によって適切な食事内容は異なります。気になることがあればかかりつけの獣医師にご相談ください。