斜頸(しゃけい)とは、うさぎの首が一方向に傾いてしまう状態です。軽度のものから、転がってしまうほど重症のものまであります。突然発症することが多く、緊急性の高い症状のひとつとされています。
主な原因
エンセファリトゾーン症(E. cuniculi)
微胞子虫の一種 *Encephalitozoon cuniculi* による感染症で、うさぎの斜頸の原因として最も多く報告されているもののひとつです。神経系に影響を与え、斜頸・眼振(目が揺れる)・ふらつき・後肢麻痺などが現れることがあります。
感染していても症状が出ないキャリアのうさぎも多いとされています。
中耳炎・内耳炎
耳の感染が内耳の平衡感覚を乱し、斜頸が起きることがあります。慢性化した中耳炎が突然悪化するケースもあります。
その他
- 脳腫瘍・脳血管障害
- 頸椎の問題
- 農薬・毒物の摂取
斜頸のサイン
- 頭が一方向に傾いている
- 転がってしまう・起き上がれない
- 眼振(目が素早く左右・上下に動く)
- ぐるぐると回転してしまう(ローリング)
- 食欲低下・水が飲めない
受診までにできること
- 狭い場所に移動させて転倒によるケガを防ぐ(バスタオルで囲む等)
- 水・食事に自分でアクセスできるよう補助する
- 強い光・騒音・振動を避ける
- できる限り早急に動物病院に連絡する
治療と予後
E. cuniculi に対してはフェンベンダゾール(駆虫薬)が使われることがあります。早期治療で症状が改善するケースも報告されていますが、個体によって回復の程度は異なります。
首の傾きが残っても、食事・移動・コミュニケーションを保ちながら長く生きているうさぎも多くいます。
> 注意: このコンテンツは一般的な情報をまとめたものであり、獣医師の監修を受けていません。斜頸の症状が見られたら速やかに動物病院を受診してください。